このゲームはソロよりマルチが楽しかった。
MMO含めたオンラインゲームをプレイしなくなって随分経つ自分だが、ひさびさ野良パーティーに入り浸り。アポカリプスで全ボス撃破を達成したと思う。
本作は、武器・防具の強化が早々にカンストして頭打ちになる。高難易度では自身のプレイスキルを磨くしかないという、けっこう硬派なゲーム設計になっている。
とくにアポカリプスでは、各ボスの攻略方法の知識と、メンツ3人の武器・防具・アクセサリ・MOD選択に、撃破の可能性が全面的に左右される。
何も考えずひたすら再戦を繰り返してつっこんで死ぬ輩。いつまでたっても動きを覚えない輩。面子を見て装備を柔軟に変更しない輩。などなど。野良マルチ特有の「ひきこもごも」が何年かぶりに味わえた作品だ。
冒頭にあげた動画は、そんな修羅場のアポカリ野良マルチの中でも、度々マッチングで見かけたプレイヤーで、飛びぬけて抜群にうまかった。ほぼ全ボスで一度は一緒に戦った記憶がある。
動画では、途中、そのプレイヤーがしゃがんで横にカニ歩きする謎ムーブを見せる。これはボスが放つ電撃弾がその態勢だと完全回避できるのを知っているため。自分はこれを知らずに、無様にローリング回避を連発している。如実にスキル差が表れていてまったく面白い。
シールドを張るタイミングにも注目だ。自分がシールドMODを用意していると知るや、タイミングが重なって無駄にならないよう途中から発動を止めている。そして再使用が間に合わない場面だけバックアップで発動。自分が右サイドを撃ってるときは必ず左に回る。周囲を見渡して実に的確に動いている。
何がいいたいかというと、オンラインにはこういった類まれなプレイヤーとの奇跡的な出会いが時としてあり、そういう感動はオンラインでしか味わえないだろうということだ。自分がオンラインゲームで、固定メンツでなく、野良プレイを愛する理由でもある。
残念ながら、今はもうレムナント:フロム・ジ・アッシュのオンラインにはほとんど人がいないので、このゲームの一番面白いところも体験できなくなってしまった。
ゲームの賞味期限というのは、本当に難しい。
ちなみにこのゲーム、エモートが不便でとにかく意思疎通が取りづらかった。窮余の策として「しゃがみ」動作で「よろしく」「おつかれ」「やったぜ」を表現するって不思議な文化があり、これはもう外人でも誰でもみんなやってた。懐かしい。